社員向けAI研修の進め方(1回目の資料構成)
社員向けAI研修の1回目(60〜90分)の資料構成と当日の進め方のひな形です。操作の講習ではなく、自分の仕事の資料で試す場にするための構成になっています。
使い方
- 研修の前に「使う仕事」「社内ルールと会社のアカウント」「質問窓口」の3つを決めておく
- 参加者に、ふだんの業務で使う資料(入力してよいもの)を1つ持ってきてもらう
- 下の構成に沿って資料を作り、講義より手を動かす時間を長めに取る
- 研修後1か月の質問窓口と、2回目(使い方の共有会)の日程を当日に伝える
雛形
研修の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 研修名 | 【◯◯部 AI活用研修(第1回)】 |
| 日時・時間 | 【◯月◯日 ◯時〜◯時(90分)】 |
| 対象者 | 【◯◯部の◯名】 |
| 使うツール | 【会社で契約したツール名】(現場で使うものと同じにする) |
| 対象業務 | 【例:議事録作成、メールの下書き】 |
| 講師・窓口 | 【氏名】 |
事前準備
- 参加者全員の会社アカウントを発行し、ログインできることを確認した
- 社内利用ルール(入力禁止情報・人の確認)を配布した
- 先行メンバーが作った「1業務1枚の手順書」を用意した
- 参加者に練習用の資料(入力してよいもの)を1つ持参するよう伝えた
当日の構成(90分の例)
| 時間 | パート | 内容 |
|---|---|---|
| 5分 | 1. はじめに | 研修の目的は「自分の仕事のうち、AIに手伝ってもらえる部分を見つけて安全に頼めるようになること」と伝える |
| 10分 | 2. 会社としての方針 | なぜAIを使うのか、どの業務から始めるのかを経営者または部門長から説明する |
| 10分 | 3. 社内ルール | 入力してはいけない情報、出力は人が確認してから外に出すこと、迷ったときの窓口を説明する |
| 10分 | 4. デモ | 対象業務で、手順書どおりに頼む様子を画面で見せる(頼み方の例文も配る) |
| 30分 | 5. 自分の資料で試す | 各自が持参した資料で実際に頼んでみる。講師は席を回って質問に答える |
| 15分 | 6. 出力を確認する練習 | 数字・固有名詞・日付など、人が確認する箇所をチェックする。「AIは下書き係、仕上げと責任は人」を確認する |
| 10分 | 7. まとめと次の一歩 | 1週間で試す業務を各自1つ決めて書く。質問窓口と2回目の日程を伝える |
スライド構成の目安
- 表紙(研修名・日付・講師)
- 今日のゴール(1枚)
- 会社がAIを使う理由と最初の対象業務(1〜2枚)
- 社内ルールの要点(入れない情報・人が確認する・窓口)(1〜2枚)
- 頼み方の基本(目的・材料・形式を伝える)と例文(2枚)
- 実習の手順(1枚)
- 確認のしかた(チェックする箇所の一覧)(1枚)
- 次の一歩と質問窓口(1枚)
研修後のアンケート項目
- 今日の内容を自分の仕事で使えそうか:【1〜5】
- 1週間で試してみる業務:【自由記述】
- 不安なこと・分からなかったこと:【自由記述】
- 社内ルールで迷う点:【自由記述】
研修後のフォロー
- 研修後1か月は、窓口役が質問に答える時間を週【1〜2】時間確保する
- 【1か月後】に「どの業務で、週に何回くらい使っているか」を軽く確認する
- 良い使い方は手順書に追加し、月1回の共有会で紹介する
使うときの注意
- 研修費用に助成金を使う場合は、計画届を研修開始前の期限までに出す必要があるなど手続きの順番に注意が必要です。要件は改正されることがあるため、最新の情報と社会保険労務士など専門家の確認をおすすめします。
- 研修中の実習でも、社内ルールの入力禁止情報(個人情報・機密情報)は使わないよう、事前に練習用資料を確認してください。
- 所定労働時間外に研修を行う場合の扱いなど労務に関わる点は、社内の実情と専門家の確認をもとに決めてください。