省力化投資補助金「イノベーション製品応援プログラム」認定製品一覧が更新|第8回申請前の確認点

中小企業省力化投資補助金(一般型)の事務局サイトで、2026年9月3日に「イノベーション製品応援プログラム認定製品一覧」が更新されました。地味な更新に見えますが、認定製品を導入すると審査で考慮され、相見積もりが不要になる仕組みです。第8回の申請受付が9月中旬に控えるいま、確認しておく価値のある情報です。
⏱ 忙しい人向け 3行まとめ
- 事実:2026年9月3日に認定製品一覧を更新。掲載は8製品(9月6日時点)で、うち4製品は第6回公募での認定
- 意味:認定製品(イノベ製品)を導入すると審査において考慮され、相見積もりも不要。交付申請時の見積書提出も不要とされる
- アクション:第8回は申請受付が9月中旬・締切10月中旬の予定。導入予定の設備の製造元が中小企業等かをまず確認する
発表の事実
中小企業省力化投資補助金(一般型)の事務局サイトの新着情報に、2026年9月3日付で「『イノベーション製品応援プログラム認定製品一覧』を更新しました。」と掲載されました。公開されている一覧に載っているのは、2026年9月6日時点で次の8製品です。
| 製品名 | 製造事業者 | 認定公募回 |
|---|---|---|
| オートエアーリングシステム | 住友重機械モダン株式会社 | 第3回 |
| 竹輪ライン 並竹輪、太竹輪 | 株式会社ビブン | 第3回 |
| 5軸CNC強力生産ホブ盤 | 北井産業株式会社 | 第4回 |
| コンピュータースケール | 株式会社イシダ | 第4回 |
| アームロボット式自動貼箱製造ライン | 株式会社フリーダム | 第6回 |
| パイプ両端加工機 | 株式会社ナムテック | 第6回 |
| テーブルコンビα | 株式会社オーケープランニング | 第6回 |
| 自動計量・包装機 | 株式会社ユーキ | 第6回 |
事務局が公開している案内資料(2026年7月1日版)によると、イノベーション製品応援プログラム(以下、イノベPG)は「省力化効果が高く、革新的な製品を製造している中小の製造事業者を応援する」ことを目的とした制度です。中小・小規模企業やベンチャー企業が製造する製品について、一般型での審査を経て有用性が認められた場合、省力化投資補助金(カタログ注文型)のカタログに直接登録申請できるようになる、という位置づけとされています。
設備を導入する側(一般型の申請者である中小企業等)にとってのメリットは、同資料に次のように記載されています。
- 中小の製造事業者の革新的で優れた省力化技術を持つ製品を導入することで、審査において考慮される
- 相見積もりが不要となる
- 応募申請時にイノベ製品の認定を受けた場合、交付申請で見積書の提出が不要(認定の可否は応募申請の採択時に通知)
イノベ製品として認定されるための主な要件は、(1)導入予定製品の製造元が中小企業等に該当すること、(2)導入予定日の直近10年以内に販売開始された製品であること、(3)独自の技術・機能を備え、その内容が選定理由書で示されていること、(4)著しく高い省力化効果が確認できること、(5)ソフトウェアのみで構成された製品でないこと、(6)製造元が製造事業者申請書の宣誓事項に同意すること——とされています。
一覧に載っていれば自動的に優遇される、ではない
案内資料には「一度イノベ製品として認定された製品の導入を事業計画に含む場合は、イノベPGへの申請として行う必要があります」「必要書類も初回申請時と同じものが必要となります」と明記されています。一覧に載っている製品を選んだ場合でも、書類の準備は必要です。
中小企業にとっての意味
省力化投資補助金の一般型は、カタログから選ぶ「カタログ注文型」と違い、オーダーメイド性のある設備やシステムを自由に組み合わせて申請できるのが特徴です。そのぶん、「なぜその製品なのか」を自分で説明する負担があり、相見積もりの取得も申請準備の手間になりやすい部分でした。イノベ製品はこの手間を軽くする仕組み、と捉えると分かりやすいと思います。
一方で、いまの一覧を見ると製造・加工・包装まわりの設備が中心で、掲載は8製品にとどまります。製造業以外の会社にとっては、現時点では「該当したらラッキー」くらいの位置づけが実情に近いとみられます。第6回の採択結果が2026年8月28日に公表された後の更新であることを踏まえると、公募回ごとに少しずつ積み上がっていく性質の一覧といえそうです。
「ソフトウェアのみの製品は対象外」の読み方
要件(5)にあるとおり、ソフトウェアだけで構成された製品はイノベ製品の対象外です。AIツールやクラウドサービスの単体導入を考えている場合は、この制度ではなくデジタル化・AI導入補助金のほうが検討先になりやすい、という整理になります。設備と一体で導入するのか、ソフト単体なのか——ここで見る制度が変わります。
第8回の日程は、公募開始が2026年8月18日、申請受付が9月中旬予定、締切が10月中旬予定と公表されています。申請には GビズID プライムアカウントが必要で、取得には時間がかかるとされています。GビズIDのシステムメンテナンス(2026年9月12日)や申請マイページのメンテナンス(同9月17日)も告知されているため、準備は前倒しで進めるのが現実的です。
なお、補助金の要件・補助上限・スケジュールは公募回や年度で変わります。ここに書いた内容も2026年9月6日時点で公表されているものです。申請前には必ず公募要領と事務局サイトで最新情報を確認してください。
今やるべきこと
- 導入を検討している設備の製造元が中小企業等に該当するかを確認する(イノベPGの入口はここ)
- 認定製品一覧に候補製品があるか確認する。あれば製造元にイノベPG申請の意向を確認する
- 製造元が中小で独自技術のある製品なら、製造元からイノベPGに申請してもらう形になる点を共有する(販売事業者からの申請は対象外)
- 導入したいのがソフトウェア単体なら、デジタル化・AI導入補助金など別の制度を検討する
- GビズIDプライムの取得状況を確認する(未取得ならメンテナンス日程を避けて早めに)
出典
- 中小企業省力化投資補助金(一般型)トップページ・新着情報|中小企業基盤整備機構
- イノベーション製品応援プログラム 案内資料(2026年7月1日)[PDF]
- イノベーション製品応援プログラム認定製品一覧[PDF]
- スケジュール(一般型)|中小企業省力化投資補助金
※本記事は2026年9月6日時点の公開情報にもとづきます。補助金の制度・要件・スケジュールは公募回で変わります。最新は公式サイトで必ず確認してください。
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